TOP

HOLZ三河原木市場開設3周年を向かえて

11月6日、HOLZ三河開設3周年記念の「第19回・三河材まつり」を、約2,750m3のご出品と120名の買い方のご参加をいただき、盛大に開催することができました。国産材業界がいまだ回復の兆しを見せない中での開催でありながら、昨年実績を大きく上回るご出品を前に、この地域の我々に対する期待の大きさをひしひしと感じると同時に、「まだまだ努力が足らないぞ!」と叱咤されているようで、身の引き締まる思いを強くしました。
この1年間の出来事の中で印象に残っているのは、今年2月に経済同友会から現日本銀行総裁の福井俊彦氏が中心となりまとめ上げた、「森林再生とバイオマスエネルギー利用促進のための21世紀グリーンプラン」が発表されたことです。経済界から森林問題へのかなり踏み込んだ提言であり、これまでとは異なる、森林の問題への関心の大きさを感じる出来事でした。森林への関心の高まりを感じるのはそれだけではなく、環境問題への一般の関心が年々深まるとともに森林問題への関心や知識我々の予想を越えるレベルになり、テレビでも例えば「TVチャンピオン」で「チェーンソーアート選手権」や「全日本きこり王選手権」など森林や木材に関連した

テーマが取り上げられ、その裾野がかなり広くなっていることを感じました。
昨年12月の「バイオマスニッポン総合戦略」の閣議決定も印象的な出来事でした。8月に発表されたデータによれば日本の森林資源の蓄積量は昭和40年頃の2倍を超え、40億立方メートルに達し、年々1億立方メートル増加しています。その増加分のほとんどは育成林の森林資源であり、森林の問題はイコール森林資源の利用・活用の問題であることが理解されるようになってきました。林野庁も「国産材新流通加工システム」の検討を進め、今度の白書の主要テーマは木材の利用になっています。
HOLZ三河も昨年11月にプレカット工場がオープンしフル稼働を開始して早くも1年が経過しようとしています。平成12年の操業開始よりすべての機能がそろわないがために苦戦を強いられてきましたが、フル稼働によりようやくその機能を発揮することができるようになりました。今後は全機能を総合的に活用して「HOLZ三河」ブランドを確立し、三河材の利用拡大を通して森林の整備に寄与することを目的として、全員一丸となって努力いたします。(藤田)

林野庁長官賞のスギ。
8m・
50cm

ヒノキの選木のセリ。600,000円の声がかかり、かなりの盛り上がりを見せました。

スギの最高値、170,000円を付けました。4m・68cm