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HOLZ三河ニュース
No.0049
現在、最新のHOLZ三河ニュースです。
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  バイオマス・ニッポン総合戦略
持続的に発展可能な社会の実現に向けて
「私たち人類は、古来より、地球に降り注ぐ太陽のエネルギーを使って生物により生産される資源であるバイオマスを食料・木材として、更にはエネルギーや製品として利用することにより、生活を営んできた。しかしながら、経済的な豊かさと便利さを手に入れ、発展する過程において、その生活基盤の多くを枯渇が予想される石炭や石油などの化石資源に依存するようになってきた。・・・・・・・」
昨年12月27日に「バイオマス・ニッポン総合戦略」が閣議決定されました。その冒頭「なぜ、今、「バイオマス・ニッポン」か」は上記のように始まります。
・・・・私たちが本総合戦略で取り上げるバイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」で、生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源である。
バイオマスは、私たちのライフサイクルの中では大気中のCO2 を増加させないという「カーボンニュートラル」と呼ばれる特性を有している・・CO2の排出削減に大きく貢献することができる。
こうした様々な特徴から「バイオマスを・・新たな観点から・・活用を推進することにより、持続的に発展可能な社会「バイオマス・ニッポン」をできる限り早期に実現することが、強く求められている。」と結論付けます。
具体的な課題として
@ 地球温暖化の防止に向けて
我が国も、京都議定書の締結により、1990年の・・6%の温室効果ガスの削減を、2008年から2012年までの第1約束期間に達成する義務が課されている。・・・地球温暖化対策の一環としては、排出削減対策としてのバイオマス利活用対策を着実に推進し、また、吸収源対策として、森林経営による獲得吸収量の上限値(対基準年総排出量比3.9%)を確保するため森林対策を進めることも重要である。
また、2002年にヨハネスブルグで開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議」において採択された「実施計画」には、バイオマスを含めた再生可能エネルギーに係る技術開発、産業化の推進等が位置付けられ、バイオマスの総合的な利活用は国際的な合意事項となっているところである。
A 循環型社会の形成に向けて
これまでの大量に生産し、これを大量に消費、廃棄する一方通行の社会システムを改め、循環型社会へ移行していくことが強く求められており、・・・この循環型社会の形成に・・持続的に再生可能な資源であるバイオマスは重要な役割を担うものであり、その総合的な利活用を通じ、循環型社会への移行を加速化していくことが必要となっている。
B 競争力のある新たな戦略的産業の育成に向けて
この機を捉えて環境技術、環境産業の育成に率先して取り組んでいくことが必要である。バイオマスを新たにエネルギーや製品に利活用することにより、・・全く新しい環境調和型産業とそれに伴う新たな雇用の創出が期待できる。
C 農林漁業、農山漁村の活性化に向けて
バイオマスの利活用は、農林漁業に・・エネルギーや工業製品の供給という可能性を与えるとともに、都市と農山漁村の共生と対流を促進することにより、その新たな発展のひとつの鍵となり得るものである。
など列挙しているが、まさに森林の適正な管理が林業、木材業のためのみならず日本全体に課せられた、大きな課題として位置付けています。前回取り上げた経済同友会の「森林再生とバイオマスエネルギー利用促進のための21世紀グリーンプラン」のような提言が経済界より発信されるもの、このような世界的な動向を鋭く捉えているものといえます。
しかしながら、「(2)わが国のバイオマス活用の現状」では「バイオマスの認知度が低く「薄く広く」存在して、水分が多くかさばるバイオマスが収集困難で、かつ効率の高い変換技術の開発が不十分で、事業の採算性が見込めないことなどにより、わが国のバイオマスは十分な活用がされていない」と現状を分析している。
「2 バイオマス・ニッポン総合戦略の目指すもの」「3 バイオマス・ニッポン実現に向けた基本戦略」で様々な施策に触れていますが、かなりの量になりますので詳細は次回以降にご説明します。(藤田)
 
 
森林の持続的管理が必要
 
  森林祭環境フォーラム2003
基調報告 クリスチャン・アーレンス博士
「ハノーバーにおけるワールドワイドプロジェクトについて」
ハノーバー博公社 WWP責任者 クリスチャン・アーレンス博士
ご来場の皆様、本日はハノーバー博2000の準備、実施段階を通じて得た経験をお話しさせていただく機会を得まして、心より御礼申し上げます。と同時に、とりわけワールドワイドプロジェクトに対して多大なるご関心をお寄せいただいていますことをありがたく思います。
穂の国森林祭2005に関する資料も大変嬉しく感じながら拝読しました。穂の国森林祭2005を通して、大変重要なテーマに取り組まれていること、そしてこの持続可能なプロジェクトづくりを進めていらっしゃることをとても嬉しく思っています。この取り組みは模範となるものであり、必ずや愛・地球博を訪れる人の心をとらえることでしょう。万博のテーマ、『自然の叡智』ともまさにぴったり合致しています。
概要
・ハノーバー博2000を構成した4本の柱
 1)国と国際機関による出展
 2)テーマパーク
 3)ワールドワイドプロジェクト
 4)文化プログラムとイベント
・ハノーバー博2000のテーマ 「人間、自然、技術」
上記の4本の柱の中のワールドワイドプロジェクトに焦点を絞って講演されました。
そして、私共「穂の国森林祭2005」との繋がりを以下のように評価していただき、
「ワールドワイドプロジェクトに求められたものは、主に次のような構想または着想を持つものでした。すなわち、革新的で模範となるようなものであり、他の地域に応用でき、そして何よりも持続可能であるということです。つまり、実践的かつ革新的なプロジェクトで、同時に万博が終わった後も続いていくものであることが条件でした。例えば、この穂の国森林祭2005は、まさにこの例にあたると思います。非常に早い段階から着手していらっしゃいますし、そしてこの2003年だけではなく、万博が開催される2005年まで継続されていくものであるからです。」
森林保全に関するプロジェクト紹介では、「流域一体の循環型社会」を構築上する上での大きなヒントを頂いたように思います。
「森林に関するプロジェクト」に関しての担い手は、280のプロジェクトがドイツ国内だけでありました。このようなプロジェクトを実行した人々は、NPOあるいは市町村、市民団体、NGO、学術研究機関と様々でした。」
とても印象的な地域全体が関わった成功事例がそのポイントであることをお話くださいました。
そして、その成果を以下のように、ワールドワイドプロジェクトの成果をまとめてお話くださいました。
・ 万博の持続可能性という理念を実現したこと。
・ 投資を呼び起こし地域経済にインパクトを与えたこと。
・ 雇用の場を創出したこと。
・ 万博の訪問者数が増加したこと。
・ そして万博のメッセージを開催前から終了後まで発信することができたことです。
(「穂の国森林祭2005」ホームページより)
 
  第57回市況
3月13日木曜日HOLZ三河第57回市(期末謝恩市)が、約80名の買方のご参加、約1350m3 の出品で開催されました。
 期間中の天候がやや不順だったことから、入荷量の減少を心配していましたが、広範になり天候が回復するにつれて入荷も回復しほっと胸をなでおろしました。
市況は年度末になり杉にやや一服感が見られたが全体的には大きく動いていないようです。ただし全体的な量不足は続いているため、突発的な買いによって相場が大きく動くような傾向が続いています。
今後の相場の動向はかなり不透明ですが、イラク攻撃の不安により国内経済も大きな影響を受けつつあるようで、その点が不安材料です。
次回はいよいよ今年度最後の市です。変わらぬご出品をお待ち申し上げます。