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HOLZ三河ニュース
No.0060
現在、最新のHOLZ三河ニュースです。
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  森林資源の蓄積量から見えるもの
8月12日、林野庁が森林資源の概況について、平成14年3月31日現在の調査結果を公表しました。それによりますと森林面積は昭和41年(37年前)の調査時とほぼ横這いの2,512万ヘクタール(このうち育成林は1,124ヘクタール、天然性林は1,247万ヘクタール)であるのに対して、森林蓄積は40億4100万m3(このうち育成林は24億5,500万m3、天然生林15億8,400万m3)と昭和41年の調査時(18億8,700万m3)の2倍以上に増加し、7年前の平成7年の調査時(34億8,300万m3)と比較しても増加率では16%以上、量にして実に5億5,800万m3増加していて、最近は1年間に約8,000万m3森林資源が増加していることになります。
さて、同じく林野庁が今年3月公表した平成15年度の木材(用材)需給見通ししよれば、木材の総需要量は約8,700万m3ですが、そのうち国産丸太はわずかに1,600万m3でしかありません。
国内に需要を充分満たす森林資源が存在しながら、80%以上を輸入材に依存する日本の姿を世界はどのように見ているのでしょうか。この結果を見てもこれからしなければならないことがはっきりと見えてきます。(藤田茂樹)
 
 
森林面積の推移
 
 
森林資源蓄積量の推移
 
 
人工林の齢級構成
 
  愛・地球博開催まで1年半
2005年3月25日の開催までいよいよあと1年と半年あまりとなりました。会場の形やパビリオンの内容などが徐々に明らかになり、会場がらみの木材の見積依頼の話も増え、さらに身近に感じられるようになってきました。
 
  愛知館、10月10日に起工式
 愛知県国際博推進局は二十八日、二〇〇五年日本国際博覧会(愛・地球博)の長久手会場と瀬戸会場の愛知県パビリオン二カ所の起工式を十月十日に同時に開催すると発表した。愛・地球博の施設の起工の日程が正式に決まったのは初めて。
 長久手会場の県パビリオンは、伝統芸能を披露する広場を回廊で囲み、現代版のからくり人形「動くモニュメント」を展示する。瀬戸会場の県パビリオンは森をテーマにした劇場などがあり、博覧会終了後は県民が里山と親しむ拠点になる。
 
  ICチップ内蔵入場券を初納入
二〇〇五年日本国際博覧会(愛・地球博)の前売り入場券=写真=が二十五日、名古屋市中村区名駅三の博覧会協会に初めて納入された。発売は、開幕のちょうど一年半前の九月二十五日。
 公式マスコットキャラクター「キッコロ&モリゾー」をあしらった入場券は、0.4ミリ角の極小ICチップを内蔵。偽造がほぼ不可能で、パビリオンへの入場予約が容易になる。
 博覧会協会では目標入場者数千五百万人の半数以上を前売りでさばきたい方針。今月末までに三百万枚、来月以降は毎月九十万枚が納入される。
 
  ≪  桐 キリ  ≫
ゴマノハグサ科キリ属の『桐』をテーマにしてみました。
桐は「切り」に由来する名前で、『大和本草』に「この木、切れば早く長ずる故にキリという」とも書かれているそうです。成長が早く、軽くて使いやすいところから箪笥の他、琴、下駄などに使われてきました。下駄としての需要は少なくなってきていますが、箪笥と琴にはなくてはならない材です。箪笥としては軽くて加工しやすい上に、材が湿気や熱気を防ぐ性質で虫害を受けることも少ないことの意味が大きく、ことに衣服を収納する場合は湿気を遮る能力が大きいのと同時に熱気も遮断するというのは、材の断熱効果が高いことを意味します。火事に遭ってもその外側だけが焦げて、中の衣服には何の損傷もなかったという事例もあるくらいです。材に細かい空隙が多く、それ自体が現在知られている工業製品の断熱材のような、もしくはそれらをはるかにこえる機能を持つという面白い性質の樹です。
家具としては仕上げた場合の磨き上げの効果が高く、白木そのままでも美しいことは日本では高く評価されてきました。さらに軽い木なのに摩滅しにくく、また軽いので持ち運びに便利、これも材として有用な利点(火事などの場合にも運びだしやすい)です。箪笥以前には長持ちにも作られ箱や和机としても用いられています。木目の美しさと共に火に強い性質から、かつては火鉢にも使われていました。その他羽子板の材料ともされ、変わったところでは浮きの材料としても利用されています。炭としても使われていますが、これは柔らかい性質で均質なものができるのでデッサン用とか懐炉灰用に向いているとのことです。
材の色でも区分され、青桐、赤桐、白桐、紫桐という区分もあるそうです。日本の桐の産地としては会津が最も名高く、優れた材がとれるそうです。そして次に南部で、中国や台湾産のものは柔らかすぎて箪笥用には不向きで下級品とされるそうです。このようなことから日本では用材を目的としての植栽が多いのですが、日本以外では花を観賞するために植えられことが多いようです。
桐は紋章の図案にもなっていて菊と並んで皇室の紋章(五七桐)であり、足利家、豊臣家も桐を紋章としていました。花は、本州では5月頃に咲き、大きな円錐状の花序を直立させるのでとても目立ちます。花そのものも大きいですが葉も大型で、勢いがよさそうなところが紋章向きだったのかともいわれています。最近、多品種な材がホルツに出品されています。浜番号80番台は展示販売コーナーとなっています。御入用な材があればいつでも販売いたしますので一度ご覧になってみて下さい。(日浦)
 
 
 
  第68回市況
8月28日木曜日、HOLZ三河第68回市を、約80名の買方のご参加、約1,250m3 の出品で開催いたしました。
いよいよ8月も終わりに近づき、休み明け以後たまにひどく暑いと感じる日もありますが、やはり秋の香りが漂ってきます。
出品のほうは、8月の中旬に降った雨の影響が心配されましたが、林道の被害などは心配したほど激しくなかったようで、6月以降久しぶりに1000m3を超える市を開催することができました。
市況は相変わらずの品薄状況から無い高が続いていますが、これから今回の雨で愛知県内よりも被害が大きかった静岡県が回復するにつれて、徐々に例年並に戻るのではないかと予想しています。
さて、HOLZ三河では今年も例年どおり9月下旬から11月の三河材祭りにかけて、「三河材フェア」を開催します。平成13年より始めたこの「三河材フェア」も今年で3回目を迎え、今年は市以外にも三河材の振興に役立つようなイベントを企画しております。どうぞ皆様も三河材、そして国産材をいつまでも山に眠らせておくことの無いように、利用促進にご協力ください。